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オイルシール待ち

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ドライブシャフト部分のオイルシール待ちで作業が止まっているので、細々した作業を続けることに。 FSZのアクセルペダルはオルガン式で、ラバーのプレートを3本の皿ネジでフロアに留めてあるのですが、このラバーが意外と柔らかく、皿ネジが知らないうちにすり抜けてしまい、ペダルがぐらつくことが。そこで、大きめのワッシャーを噛ませて固定し直しました。しかし、1本だけネジ山が潰れていてナットが取れないので、作業に来ていたMarkに頼んで手伝ってもらい、何とか取り外しました。 古いクルマの電気周りが肝なのは、皆さんもご存知。これまで、配線直しや端子交換、リレー交換をしてきましたが、バッテリーへのケーブルは新調しました(プラス側もアース側も)。コレに伴って、ヒューズボックスへのプラス配線もこれに纏めてスッキリと。 必要に応じてビニールテープを巻いたり、ケルゴートチューブでカバーしたり(特にエンジン近辺の配線、オルタネーターへのIGケーブル、オイルプレッシャースイッチへのケーブル、水温センサーケーブルはコルゲートチューブでカバーしました。 FSZの外気導入取り入れ口には、全く何もありません。フィルターはおろか、網さえ付いていません。 埃っぽいところを走れば、室内が埃っぽくなります。高速のトンネルで渋滞でも起きようものなら、エラいことに。しかし、ACなど無いこの年代のクルマは外気をちゃんと入れてやらないと窓が曇ったり.... 以前から、適当なフィルターを設置していたのですが、大きなゴミは入らないものの、ほとんど意味をなしていませんでした。そこで、今回は、ちゃんとフィルターを作ろうと、フヂエンにオーダー。啓太くんが頑張って簡単に取り外しができる、カバーを作ってくれました。 グラスファイバーの枠に網を取り付け、網にフィルターがネジ留めされ、ブロアファンをスッポリカバーするだけですが、十分機能します。 ぼちぼち、適正化が進んできました。 リフトに上がっているときに、下回りをじっくり見ると、まだ不具合が.... 燃料パイプがミッションマウントと当たっています。ガソリン漏れなど起こしたら怖いので、逃げを作ってやらないと.... こう言う古いクルマは、規定通りの修理じゃダメですね。路上復帰は3月中旬かな(希望!).....

最後の詰めが続きます

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エンジンが掛かったFSZですが、まだまだマイナーなトラブルがあり、詰めの作業が続いています。 1) フヂイ社長の再チェックで、発見されたドライブシャフトシールからのオイル滲み。これ、新品のオイルシールを組んだのですが.... トランスミッションのガスケットやオイルシール一式でイタリアから取り寄せたモノなのですが、TTOという台湾製の良いものらしいかったのです。調べて頂くと、武蔵オイルシールにも同一サイズがあるとのことで、国産品に交換予定。 2) ラジエター電動ファンの動作チェックで判明したのが、配線ミス(逆回転)とモーターからの異音。コチラは、エンジンOH以前は問題ありませんでしたが、過去を振り返ればベルギー時代に異音が発生した頃がありました。その時は注油でことなきを得たので、フヂイ社長にその旨連絡すると... 既にバラして対策済みとのこと。フルヴィアのファンモーターの軸受けはメタル(ベアリングじゃありません)。グリスが固着して乾燥していたそうで、綺麗に清掃して注油で修理完了とのこと(軸受けにガタが無くて良かった)。 3) イグニッションキースイッチもトラブルが。この際、ストックしていたフルヴィア純正のキースイッチに変更したのですが、これが曲者。どうやら接触不良があるようで、安定しません。テスター上は問題なかったのですが.... さらに、このキースイッチでは、アクセサリー電源が常時ONになってしまいます。折角、オリジナルキーが使えると思ったのですが、信頼性を選択してコレまで使っていたFIAT製リプレイス品に戻すことにしました。もちろん、接点等はケミカルでメンテして。 あとは、アライメントを取り直して、ブレーキ周りのチェックをパスすれば、試運転しながらのキャブセッティングに入れそうです。

ついに目覚めたFSZ

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ついに、エンジンに火が入りました。長かった〜。 本日は、まず、降ろされたエンジンをサブフレームに積み込むところから開始です。エンジンスタンドからエンジンハンガーで吊り上げ、 クラッチ板を取付け(ココまでは、サクサクと進みますが、ココからは難儀しました)、 サブフレームと合体。サブフレームのメンバーを外し、ミッションマウント類を外せば、エンジンとミッションが結合できます。とは言え、なかなか位置が決まらず、エンジンマウントのボルトが入らない。 どうにか、全てのマウントボルトを取付け、次はサブフレームとボディーの結合。脱着時に付けられた床面のマーカーに合わせてサブフレームをセットして、ボディーをソロソロと降ろして無事結合(文書で書くと簡単ですが、結構時間が掛かります)。 マフラー、ラジエター、ファンも装着して、配管、配線を元通りに接続し、クーラントを入れました(勿論、漏れ無し)。エンジンオイルとミッションオイルも入れてオイル漏れが無いことを確認し、いよいよエンジン始動。 まずは、プラグを外し、クランキングでオイルとを行き渡らせます。空打ちしていた燃料ポンプもガソリンをキャブに送るようになりました。ここでプラグを取付けて、いよいよ始動。が、掛かりません。と言うより、ちゃんと火花が飛んでいなさそう。 疑わしきはデストリビューターなので、確認。どうやら、タイミングが合っていません。123イグニッションは、LEDで大体のタイミングを合わせられるので、1番上死点を出して合わせます。問題は、ローターがどちらに来るべきか。コレで掛かれば合っていたことになるし、掛からなければ、180度ズレています。 クランキングをすると、「パスン」と言うのみなので、180度ズレていると判断し、ローターの向きが逆になるように再度デスビを取り付け直して.... あっさり、掛かりました! 「ヒューン」と言うカムチェーンの音が聞こえる程、タペット付近のメカノイズが劇的に減っています。キャブセッティングまだ(インダクションボックスも付けていないから薄め)なので、キャブからの吹き返しがありますが、吹け上がりと吹け落ちが明らかに早い。フヂイ社長曰く、「ちゃんと0.5g以内にピストン+コンロッド重量を揃えました

漏れるクーラントは何処から?

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クーラント漏れで一番泣いているのは、フヂイ社長。 十分確認して、コチラが指示したマニュアル通りに規定トルクで組み立てられたエンジンなのですが、クーラント漏れとは。結局、原因究明のために、再度エンジンを降ろすことに。 ヘッドをバラしてみると、全く異常なし。ヘッドは面研磨したので、平滑度は2/100mm以下。ブロック側は5/100mm以下。水通路の一部は錆を落とした部分があり、ココだけ7/100mm程度だったので、オイルストーンで修正するそうです。まぁ、何れにしても新品のヘッドガスケットなので、この程度でエンジンも回していない状態で漏れるのは解せません。 フルヴィアのV4エンジンは、19本ものM8ヘッドボルトでシリンダーヘッドをブロックに取付けています。バラした時に付いていたFIATボルトは錆びサビ。一応、ブラストして再メッキしましたが、ストック用。新たに使っているのは、 12.9グレードのハイテンボルト。これなら十分なトルクで締め付けられるはずです。因にサービスマニュアルの締め付けトルクは3.2kgm。一般のヘッド取り付けと比較するとかなり弱いものですが、M8ボルトなのでこの程度かも知れません。しかし、外したヘッドガスケットの潰れが殆ど無かったそうで、締め付けトルク不足によるクーラント漏れの可能性が一番高いと判断。 困った時は、FBのフルヴィア仲間、イタリアのフルヴィア仲間、オランダのスペシャリストに聞くべし。 すると、自身のFSZをレストアしたドイツのDanielから、「10.9なら40N/m、12.9なら43N/mまで掛ける」と。そうなのかぁ.... 他の情報では、1kgm、2kgmと順に締め上げ、最後は3.2kgmを掛けるとか、オイルを塗ってねじ込み、もう少し弱いトルクで締めるとか.... 三ヵ国語で書かれたフルヴィア・データブックには、記述が見つからなかったのですが、英語版サービスマニュアルに、新たな情報が。それは、シリンダーヘッドを取付ける際に、新品ガスケットをエンジンオイルで浸してから取付けると言うもの。オイルが入ることで水漏れになるのでしょうか? 取りあえず、出来ることは全てやってみると言うことで、再度、ブロックのネジ山はタップで清掃し、オイルを付けて3.8kgmまでト

なかなか上手く行きません

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各部をチェックして、いよいよエンジン+ミッション付きサブフレームをボディーと結合。 フヂエンに作業に来ていたレースドライバー達にも手伝ってもらって、ボディーが無事に降りました。 最後まで残してあった、バッテリー〜スターター〜オルタネーターの配線を新たに作りつつ、各部の配線を接続。この年代の配線はシンプルなのが助かります。オルタネーター周りの配線もスッキリさせ、新調したので、トラブルは減ることでしょう。配線まわりで心配なのは、新しくしたリレーとチャージランプの配線が正しく機能するかどうか。これはイグニッションをONにしないと分からないので、後日確認。 作業に追われて画像がありません(笑)。途中で頂いた差し入れの大福とドーナッツが疲れを癒してくれました。 問題は、ラジエターを取付けていた時に判明しました。それは、今回フヂイ社長が新たに作製したオルタネーターの取り付けステー。ファンベルトの調整が簡単になるように考えられて作られたのですが、それが仇に.... フルヴィアのエンジンルームはスペースが有りそうで無い。このステーがラジエター電動ファンのジュラウドに当たるなんて... どう頑張っても付きません。と言うことで、新たなステーを作ることに。 翌日には新たなステーが出来上がって.... ラジエターも電動ファンも無事に取付けられ、クーラントを入れて、エンジン始動の準備を整えて頂いたのですが、上手く行かないことが続きます。それは、 クーラントがシリンダーヘッドとブロックの隙間から漏れている。 どう言うこと??? まだ、ウォーターポンプも回っていないので、全く圧が掛かっていない状態です。ガスケット? ブロック割れ? ???? もちろん、フヂイ社長がヘッドボルトの取り付けトルクを確認し、マニュアル通り締めてあることも確認済み。一体何が問題なのでしょうか。エンジン再始動は、先送りになりました(泣)。

サブフレーム結合前の最終チェック

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エンジンが完成し、ミッションと結合されてサブフレームに載りました。 エキパイは、耐熱ホワイトでペイントして、60-70年代アレンジ。オレンジのカムカバーと白のエキパイのコントラストはレーシーで想像通り。 エンジンマウント、ミッションマウントは全て新品に換えたので、オイルパンがサブフレームと正確に平行になっています(マウントが減たると傾きます)。 フィン欠けを修正したオイルパンもスッキリ。 オルタネーターステーはフヂエンオリジナル(コレが後に凶と出ようとは)。ファンベルトのテンション調整も簡単で、グラツキも無く良い感じ。 さぁ、いよいよボディーとサブフレームの結合です。もう少しだ!