これでエンジン周りは完了!

無事に加工が完了したステムシール
折角エンジンをオーバーホールするのですから、わざわざバルブガイドも新品に交換したのだから、コレまで無かったバルブステムシールはキチンと取り付けたい。

新品バルブガイドに見合うはずのステムシールがユルユル。代替シールを探してもらって、一件落着と思ったものの、100km程の試運転で2、4番の排気側がガイドから外れていました。

ガイドを打ち換える前に、このようなことを想定して対策しておけばこんな苦労は無かったのですが、分からないものです。新品パーツでも、マニュアル通りでも、そのまま組むだけでは使えない旧車ならでは?のあるあるでしょうか。それとも、イタリア車ならではのあるあるなのでしょうか。あってはならないのですが.....

そこで、フヂイ社長がアイデアを捻り出して、抜けないように加工をすることに。それは、バルブガイドの頭にタップを当てて筋を作って、シールの内側にある抜け防止のヒダと噛ませようと言うもの。文章にすればコレだけですが、本当にコレで対応できるか、仮モノで検証して、効率的な作業手順を考え、SSTを作って、力技も交えての作業なので、まぁ、大変(助かりました!)。

狭いバルブヘッド周りで加工するためのSST(ソケットにタップを溶接)
バルブガイドと同質の部材で同径に旋盤で削って、SSTで加工し、ステムシールを填めて、想定通り抜けにくい(抜けない)ことを確認。上手く行ったので、実際の加工へ。


フルヴィアV4エンジンはOHVなので、カムシャフトはそのままにプッシュロッドとロッカーアームを取り外し、バルブ抜け落ち防止のためにプラグホールから加圧。


力技でバルブスプリングを押し込んで、その隙にスプリングをワイヤリングしてコッターピンを抜きスプリングを抜けば、やっと加工が出来ます。確認してもらったところ、外れていなかった吸気側も、他の排気側も、手で抜ける程だったそうで。


慎重にバルブガイドを加工して、シールを取り付ければ完了。

バルブ周りが終わったと思ったら、カムカバーからのオイル漏れはどうやらガスケット不良のようでした。これまたちゃんと新品を使ったのですが、ちょっと強く締めると切れてしまう代物。かと言ってカムカバーボルトを手で締める程度ではオイル漏れが発生するし...

ココでもモノ作りを得意とするフヂエンから、「じゃぁ、作っちゃいましょう」と。国産の今時の部材を使ってガスケットを作製してもらいました。もちろん、現時点まで50km程走行しましたが漏れは皆無。

次からもこの手だ!

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