ウェーバーキャブセッティング 暫定版

かなり悩んだキャブセッティング、暫定版と呼べるようなのが固まってきました。各ジェットの受け持ちセオリーを無視したようなものですが....

以下、メインジェット:MJ、アイドルジェット:IJ、エアジェット:AJ、アイドルアジャストスクリュー:IS、ポンプジェット:PJ
エマルジョンチューブはF11、アウターベンチュリは30に固定

初期セット
Tメカニックによるセッティング(ファンネル仕様、少し薄めのセット)
 MJ:115, AJ:190, IJ:50F9, PJ:40, IS:1.5-1.8開け

インダクションボックス導入によるリセッティング
 MJ:115, AJ:200, IJ:50F8, PJ:40, IS:2.5開け
やっぱりインダクションボックスにより吸入量が制限され、初期セットでは濃過ぎ。少し薄くしてみたものの、アイドリング濃いめ、2000rpm付近で引っかかりがある感じ

濃くて引っかかるのなら取りあえずポンプジェットを絞ってみようと
 MJ:115, AJ:200, IJ:50F9, PJ:35, IS:2.0開け
プラグの焼けは良いのですが、何だかイマイチ。

この辺りから迷宮入り。濃いのか薄いのか良く分からないのです。
良く言われるように、濃ければ排気音はこもった感じで、吹け上がりが鈍く、プラグがカーボンで黒く湿っている、薄ければ排気音は乾いた感じで、吹け上がりが軽いがパワーが無く、プラグは白く焼けている、のなら簡単なのですが...

IJを45F8から55F11まで振っていろいろ試したのですが、どれもイマイチ。やっぱり全体的に濃いような気がしてMJも110まで薄くしたのですが、う〜ん。やっぱりIJを濃くすれば、アイドリングは辛くなるし。

750RSのCRSキャブレターの場合は、アイドリング〜2000rpmまでを出来る限り完璧に合わせることで、プラグがカブらず乗りやすいセッティングができたので、Weberも低回転域から合わせてみようと考え直しました。

対策済みDCOEの場合はISの開きは2〜3回転ぐらいらしい。こうなるIJを探って行くと、45F9が一番アイドリングが安定することが分かってきました。なのでIJは45F9に決めて、その他の不調を他の因子で詰めてみることにしました。つまり、45F9ではアクセル開け始めから薄くなるので、濃くするためにPJは40番、MJは120番に。AJはMJプラス60番前後と言うセオリー?があるらしいのでこれを基準に180番で試してみました。

つまり MJとAJ(+PJ)で1500rpm前後から上の燃調を調整 しようと言うもの。3000rpm以下はIJというセオリーは無視。

すると、なかなかコレが良い感じなのです。でも、まだ薄いようで、パーシャルスロットルでボコつくのです。ただ、AJ180番では4500rpmから上の吹け上がりが重くなるので、もうちょっと大きい方が良さそうです。

となると、もっとMJを濃くするしか手が無い。で、いろいろ調べていたら、オランダでチューニングフルヴィアなので有名なVere Lanciaでは標準セットとして
 MJ:120, AJ:180, IJ:45F9, PJ:40、エマルジョンチューブF16、アウターベンチュリ32
で出しているとか。IJが45F9と言うのはなかなか悪くないかも。

結果的に現在は
 MJ:130, AJ:200, IJ:45F9, PJ:40, IS:2.25開け

この状態でエンジン始動後はマフラーから水が出て来ます(燃焼良好)。アイドリングで長時間放置しても止まることはありません。5速1500rpmからカブること無く加速するし、5速60km/h巡航も問題無し。1900rpm付近に僅かに谷がありますが(多分薄い)、アクセルを少し踏み込み気味にすれば問題無し。

秋冬はこのセッティングで行けそうです。夏場はMJを落とせば行けるのかなぁ....?
でも、まさかファンネル仕様のMJより濃くなるとは....

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