白内障
加齢性疾患は避けられないもので、あちこちに不具合が。クルマやバイクと違って、簡単に交換というわけにもいかないので、気をつけて行くしかないのですが。。。
一昨年の人間ドックで白内障の指摘を受けていたのですが、不具合を感じるまで何もしないもの。老眼のせいにしていた目の霞は、昨年の春頃から、視力低下を伴うようになってきて、あまりよろしくない状態。右目だけ霞が酷く、鏡で見ると、黒目が少し白い。やっぱり白内障だなと実感して、眼科へ。
診てもらうと、左目の視力は1.0ですが、右目は0.6。視力低下もしっかり出て、見せてもらった画像では、右目は全体が結構白い。医師曰く、「両目とも白内障がありますが、左目は周辺部、右目は中心部が白濁しているので、右目の視力低下が顕著です。手術で人工レンズを入れれば視力も回復して見やすくなります」と。
その日のうちに手術日を予約。仕事の都合とクリニックの予約状況から、オペ日は年末に決定。オペの前の週に検診して、レンズを決定とのことで、いろいろ資料を渡されました。
これでも科学者の端くれ、人工レンズを入れればどうなるかは想像が付くのですが、よく分からないことが。それは、人工レンズを入れた時の焦点距離。何を見ても、単焦点はある距離にしか合わないがピントが合えばクリアで綺麗に見える、多焦点はピントの合う距離が主に近くと遠くの2箇所になるが、単焦点よりクリア度合いは減る。さらに多焦点レンズにはメーカーによって、ブランドによって、見え方が異なり、遠くと近くだけでなく中間地点もある程度見えるとか。
う〜ん、分からん。困った時は、友人の眼科医に相談。
どうやら、中間地点が見えるのは脳内で補正が掛かるから?らしく、光学的なピントは設計焦点距離になるようです。さて、困ったぞ。
多くの眼科医の意見は、今までのようにクリアに見たければ、左目に合わせて単焦点レンズで遠くが見えるように設定し、近くはメガネで補正する。多焦点レンズは慣れが必要で、合わない人は辛い。また、ハロー・グレアが出やすいので、それも合わない人は辛いが、メガネ無しの生活も可能な場合が。単焦点レンズは保険診療ですが、多焦点レンズはほぼほぼ選定療養(つまりレンズ代は自費)。さらに困ったぞ。
現状、近くのみ老眼鏡または拡大鏡、普段はほとんど裸眼で、バイクとクルマが趣味とくれば、遠くクッキリの単焦点に軍配が。でも、この場合は恐らくメーターがボヤけることになる。現状でも老眼がきつく、オドメーター、トリップメーターはボヤけて良く見えない。どうせ手術をするなら、少しでもQOLが良くなる方が。
散々悩んで、自分なりにも調べて、選んだのはアルコンのVivity。どうにも作用メカニズムは理解できませんが、自分のライフスタイルに合って、遠くも比較的近くも視力が出そうと言うのが理由。
手術は日帰り。散瞳薬、麻酔薬を点眼して、右目を露出した形で顔にカバーを掛けられて、手術開始。小さく切開して、そこから器具を入れ、白濁した水晶体は超音波で砕きながら吸引して摘出。人工レンズを挿入して完了。手術中は痛みはありませんが、冷たさを感じました。とは言え、眼球をいじられるので違和感は半端ありません。時間にして10分?余りの手術。術後は眼帯をして片目なので、Eに送り迎えをしてもらいました。
翌日の診察で眼帯が外れ、両目で見えるようになりますが、右目のピントは少しぼやけていました。1週間ほどたって視力検査すると0.6が1.5に。ただし、クッキリ感は微妙。少しぼんやりと見えますが、30-40cmの手元から遠くまで同じように見えます。左右どちらかの眼を手で隠して空や木々をみると、右目はフルカラー状態。左目はすこし褐色が掛かっていて(白内障)、右目で見る色の綺麗なこと。
まだ視力は安定せず、どこに焦点を合わせても合ってたりボケたりするので、まだしばらく慣れが必要なようです。それでも、オドメーター、トリップメーターのみならず見辛かったカーナビやスマホが裸眼で見えるように。かなり老眼鏡をかける頻度が減っています。
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