乗鞍春スキー



帰国して再開したかった事の一つに乗鞍春スキーがあった。もうかれこれ15年以上1年に1回、GW中に登っているだろうか。ベルギー留学の前の年、大分へ1年間勉強しに移動した。このときはさすがに断念。と言うことで3年ぶりの乗鞍登山スキーだった。

今年は、武ちゃんがDiamirのビンディング付き板を借りて来てくれた(N塾長、前ちゃんサンキュー)。と言うことでシールを貼ってスキーで登る事に。他に同級生のK助教授も学生時代から愛用のなつかしい山スキーで参加。と言うことで今回は4人のパーティー。

今年は何と言っても雪が多い。こんなに残っているのは何年ぶりだろう。十数年前には松電バスが鈴蘭から三本滝までしか登らない事があってその年はゲレンデの麓まで滑って降りて来た事が有ったっけ。その後は....?
今年はゲレンデの麓まで滑って降りてくれる状況。やぐら(定宿)のお父さんがダンプで我々を三本滝まで運んでくれました。

山スキー初めてと言うことも有って、武ちゃんに手取り足取り教えてもらい登り始めた。踵が上がる感覚とスキーがずり落ちない感覚に戸惑いながらも何とか登って行くと、「うん、ツボ足とは全然違う」のを実感。足が沈まないのがこれほど楽なものか、スキーを担がなくても良いことがこんなに楽とは、目から鱗だった。

K&Eはこの3年間ろくな運動もしていない。武ちゃんは1日数百キロを自転車で走り、スキーはレーサーというアスリート。K助教授も通勤に自転車を使い、立山、富士山、利尻などを山スキーで登った事のある強者。当然トボトボとマイペースで登るものの、ドンドン離されて行く。それでも山スキーの力は偉大で、気付けば大雪渓手前の大壁に。ココまで2.5時間だからツボ足の1.5倍程度のスピード。体力があれば2倍は早く上がれそう。

残念ながら天気がイマイチ。かなり風が強いので、ここで少し早めのランチ。もちろん?弁当はやぐらのお母さんに作ってもらったオニギリ。バーナーを背負って来たので、蕗味噌のオニギリを焼きオニギリに。辺り一面に味噌の焦げる良い香り。雪山で熱々?の焼きオニギリは格別。

天候を鑑みながらもう少し登ってみようと大雪渓を登る。すると分厚い雲に隠れていた頂上が強い風で姿を見せてくれた。でも、この天気ではアタックは危険。既に雪面はサンドクラストとウィンドクラストしている。強風を避けながら摩利支天岳に目的を変更。この斜面はまだ誰も滑っておらず、綺麗なバーンが残っていたからです。

東大コロナ観測所の手前までのぼりシールを外していよいよ街に待った滑走。クラストした重めの雪面に思い思いのシュプールを描いて降りる。このために4時間以上も登っているのだから、ホントに至福の時です。しばらく下って自分たちのシュプールを振り返る。人出が多い時にはどこを滑ったかもわからないが、今回もほぼ最終組であまり他人の登らない摩利支天岳だったので、ハッキリわかった。

約1時間掛けて麓まで降り、やぐらに戻ってビールで乾杯。いやぁ、めちゃめちゃ旨い(当たり前)。その後は温泉に入らせてもらって帰路に着いた。

来年はもう少し体力を付けて山頂まで登りたい。その前に山スキーを買わねば(笑)。

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