WeberキャブレターのOH(FSZ)
オーバーフローはほぼニードルバルブが原因らしい。
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僅かな段付きが原因? |
この際だからあれこれも交換しておこう、と手っ取り早くリペアキットをネットで購入。届いた商品は必要なガスケット一式、Oリング、ニードルバルブ(NV175)が入ってはいたのですが、NVの形状が見慣れない形。ん?
750RSに使っているCRキャブのNVのような形状。まぁ、使えそうだけど、純正とあまりに違う。当然、フロートのレベルは大幅に狂っちゃうし(調整できないことは無いけど)、何となく使いたくない。友人らに聞いてみると、神奈川のテクニカルトートさんから買えとか、ACマインズさんのは問題がないとか。そう言えば10年前にエンジンOHした際に使ったのは、ACマインズさんのところで仕入れたガスケットキットだった。Lotus FEでも度々お世話になっているし、通販でも買えそうなので、ACマインズさんから購入。
うん、コレコレ。このNV。NVだけ購入もありでしたが、先に入手したものの信頼性が?なので、リペアキットで購入。こちらを使ってOHを進めます。まずは、洗浄。バタフライ周りはスムーズに動くので今回は見送り(だいたい、無理にOHして壊す方なので)。キャブクリーナー液とパーツクリーナーで綺麗にしました。
元通りに組みなおして、インマニに仮止め。とりあえず燃料漏れがないことを確認しないとね。燃料ホースを繋ぎ、イグニッションON。と同時にガソリン漏れてきたー(涙)。
単純にフィルター部分の19mmのカバーを閉め忘れてました(爆)。再度、全てをチェックして、両手を合わせて神様仏様にお祈りをして、イグニッションON。今度は燃料ポンプの音がちゃんと変化していき、フロート室にガソリンがしっかり溜まり、ガソリン漏れ無し!
第一関門通過。オーバーフローは治ったっぽいので、油面調整。フロートはトップカバーから12mmにセットして、メインジェットの穴にノギスを突っ込んで測定。すると、27mm。亀有のマニュアルですとこれぐらいで良さそう。ところが多くの方は標準と言われる29mmらしい。今回は、トップカバーから13mm強で29mm弱になるように調整してみました。
今回のガソリンオーバーフローで、シリンダー内にもガソリンが入った可能性もあるので、エンジンオイルとオイルフィルターを交換。キャブ周りが何もついていないと、簡単にフィルターが交換できてGood。確かにドレインから排出されたエンジオイルは少しガソリン臭かった(59692km、Lubloss 10W-50+ニッパツグリーフィルターで交換)。
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排ガスはダクトで換気扇直下へ |
バタフライの位置は取り合えず適当。アイドルアジャストスクリューは標準の2.5回開けにセットして、エンジン始動。やや長めのクランキングでエンジンは無事始動(めちゃくちゃほっとしますね、この瞬間)。ざっくりアイドリングは1800rpmぐらいで、前後キャブバランスが合っていないのでエンジンの振動が多いのはしょうがない。
シンクロメーターをファンネルに当てがって、吸入量をチェック。1番と3番、2番と4番が同じになるようにバランスを取っていきます。バランスが取れると振動はぐっと減り、回転数も上がるので、適当にアイドリング回転数を落として再チェック。良い感じで回り始めました。
もともと、キャブセッティングは十分出ているジェットセットなので、バランスが取れたところで、エンジンを止めて、残りのパーツ、インダクションボックスなどを付けていきます。全てのパーツを付けたところで、再度エンジンを始動して、アイドルアジャストスクリューの調整とアイドル回転数の調整を。とは言え、最後はエンジンを完全に温めて、実走行で微調整が必要なので、今回の作業はここまで。
一応、秋の旧車シーズンには間に合ったかな。
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