2013 summer vacation その3前半

今日はLancia社創業者のVincenzo Lanciaの故郷、Fobello村を訪れることに。

今回のバケーションを計画していたとき、Valerioから、「土日以外は何するの?」と聞かれ、「Fobello村を訪ねてみたい」と伝えたのが事の発端。それならとValerioは現地のランチアクラブに連絡を入れ、Vincenzoの生家であるMuseo Lanciaの見学の予約を取付けてくれたのです(感謝感激!)。聞けば、個人向けには土日しか開放せず、基本的にはイベントやクラブの要望に応じてのみ見学が出来るのですが、極東の日本から訪れてくれるなら、特別に案内すると応じてくれたとか。イタリア人の優しさには涙が出ます!

その上、Bunino家からは足となるクルマも貸してもらい....

待ち合わせが9時だったので、Bunino家を7時前に出発。片道150kmぐらいなので、順調なら間に合うはず。

高速A4でミラノ方面に向い、途中からA26で北上。一般国道に降りてBorgosesia辺りで既に8時。間に合うのか〜?


さらに北上すると、交通量も少なく、制限速度前後で頑張って山道を登って、Fobello村に着いたのは9時5分過ぎ。「セーフだ」と思ったのも束の間、2人の男性がBarから近付いて来て....

頑張って憶えたイタリア語で挨拶をすると、案内をしてくれるValsesia Lancia CulbのJurianoさんとStefanoさんでした(時間厳守のイタリア人って....)。

昨晩、Valerioから、「もう少しイタリア語がわからないとね。今晩は特訓だ!」と言われたのは、案内を買って出てくれたJurianoさんが英語が殆どダメなため。もう一人のStefanoさんはJurianoさんよりは英語が出てきますが、単語のみ。ココからは頭をフル回転させて、少ないボキャブラリーを繋いで意味を汲み取り、返事をする、正にイタリア語集中特訓講座となりました。
  
Jurianoさんと生家前で記念撮影
私の理解が正しければ....
現在、生家は別荘などとともに親族からクラブに管理が任されており、生家はクラブ事務所とMuseo Lanciaとして公開(要予約)。別荘は特別なイベントの時に開放するが、一部雨漏りなどの補修をボランティアで行っている。


大量の鍵の中から、いかにもと言う鍵を取り出して生家を開けてくれました。

左からJurianoさん、KEI、Stefanoさん
「通常はMuseoのみでクラブ事務所は見せないのだけれど」と言いながらも中に入れてもらうと、所狭しとフルヴィアのパーツが飾られ....


Museoの中は、Vincenzoの父、Guseppeの缶詰から、家系図、Vincenzoのレース戦績(当時の新聞や雑誌)、自筆の手紙や、Lambda/Appia/Fulviaのエンジンなど盛り沢山。しっかり見ていると何時間でも過ぎて行くので、簡単に説明を受けながら早送り。それでも1時間以上見学していました。

見学はココまでと思いきや、別荘も案内してもらえる予定だったらしく、生家から30分位歩いて別荘へ登りました。別荘への私道はLambdaが登れるように整備されていたそうですが、上り勾配は結構なもの。何時もはクルマで上がるらしいのですが、今回は麓の工事のため徒歩でとなったのです。そのため、Fobello村の静けさを堪能できました!


この立派な別荘がVilla Lancia。生家は後に学校として使われていたとかで、別荘が普通に使われていたとのこと。大きなダイニングと15部屋、キッチン、4つのバス・トイレからなるこの別荘は、Vincenzoの部屋と息子のGianniの部屋以外にゲストルームとして使われていたそうで。

Vicenzoの部屋
Gianniの部屋
キッチンには1960年代?のFIATの冷蔵庫があったり(現役でした)、1942年のカレンダーがそのまま残っていたり....

一回りして、皆で戸締まりして麓に戻り、最後はLancia家の墓地へ。


JurianoさんとStefanoさんの説明してくれたことは半分位しか分からなかったけど、何とかコミュニケーションが取れて良かった〜。

このためにお二人の半日、いやほぼ一日(お二人はFobello村在住ではなく数十km麓の町からやって来てくれたのでした)を使ってしまったことが心苦しいですが、素晴らしい体験ができました。

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