ミッショントラブルの原因は?
鈴鹿サーキットで壊れたFSZのトランスミッションですが、フヂエン敏腕メカニック奥村くんが、サクッと直してくれました。原因が分かれば、自前でパーツ加工が出来るフヂエンの強みが生かされた感じです。
トラブルの原因は2箇所。これらのパーツが原因でした。
左は、シフトフォークロッドのカラーネジ、右はバックランプスイッチです。
新たに作製したカラーネジ |
ココに付いていて、1速&バックの際に上方向へ動き、シフトフォークを動かしています。このカラーネジがガタガタだったのです。切れ込みのあるネジ部分は長年の使用で広がって緩くなっていたようです。先のOHでは、締め込んだ際にキッチリある程度のトルクで締まったので、問題無しと判断していましたが、ギアが新品になり、固くなったシフトを何度も操作するうちに緩んで、ミッションケースを開けた時には、ケースに当たっていたそうです。
こうなると、シフトフォークが完全に動かないのでシフトできない事になるのです。後でフルヴィアのスペシャリストに伺ったところ、「良くあるトラブル」とのこと。もうちょっと情報収集をすべきでした。
このパーツを新たに作ってもらって、一つトラブル解消。さらに、このカラーネジがしっかりしたためか、シフトフィール全体がカチッとした感じになりました。
バックランプスイッチは、接点不良のため一番奥までスイッチロッドを押し込まないとONにならなかったため、シフトロッドケースの取り付けに際して突き出し量を増やしておきました。すると、何かの拍子でさらに突き出しが増え、このロッドがバックランプスイッチを押し込むプレートに当たってしまっていたのです。こうなると、シフトレバーが1速&バック方向に倒れません(正に鈴鹿サーキットで起きた1速にシフトできない状態)。
これらの複合要因から、1速&バックへのシフトが困難な状況に陥っていたのです。
わざわざトランスミッションを降ろして再OHをすることになったので、先のOH直後から気になっていた2速へのシフトの際の引っ掛かり感も見てもらいました。
こちらの不調原因は、2速ギアとクラッチハブの嵌め合わせ部分。スムーズなシフトフィーリングの3速ギアと比べると、2速ギアでは嵌合部の寸法が0.16mmタイトになっていたそうです。そこで、ヤスリとバルブコンパウンドを使って3速ギアと同程度まで修正。
試運転では、2速シフトの際の引っ掛かり感は無くなり、1-3速までほぼ同じフィーリングになりました。さらに、シフトアップもシフトダウンもギア鳴きする事無くシフトできました。
まだまだ1-3速のシフトは固い感じが残っていますが、カッチリとギアが入る感じがシフトを伝わって手に感じられるようになり、安心してギアチェンジで切るようになってきました。
次の日曜日はザガート・ミーティングで沼津まで行きますので、その際に長距離テストが出来そうです!
FSZ完全復帰かな?
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