Lotus FE Concept M02T project その2

Lotus FE  Concept M02Tプロジェクトとは
不注意から自損事故を起こし前後カウルが破損したロータス・エリーゼ。修理を始めたのですが、元来のクルマ馬鹿が出て、素敵な仲間に恵まれて、修理&モディファイに...。オリジナルデザインボディーのエリーゼが、構想から2年の歳月を経て誕生しました(フヂイエンヂニアリングとの共同プロジェクト)。

その2「フヂイエンヂニアリングにて」


Kのフヂエンとの付き合いは、フヂエン創業間もないころからです。ふとしたきっかけで訪れたフヂエンは、Fijiiの信頼できる人柄も相まって居心地の良く、元来クルマ好きなKが常連客になっていくのは自然の流れでした。ロータス・エリーゼの購入もフヂエンが協力店となってLCIから仕入れが可能であり、購入後のアフターケアも任せられることが決め手でした。そもそもロータス・エリーゼを愛車にしたいと思うようになったのも、フヂエンの影響が大きかったのです。

アマチュアレーサーだったFujiiが主宰するフヂエンは、当然のようにレース活動や走行会にも熱心です。幾つもの関連イベントに参加するうち、ロータス・エリーゼ乗りのお客さんたちとの交流などから、どんどんロータス・エリーゼの魅力に取りつかれていったのです。折しも日常使用していたクーペフィアットのエアコンが故障し、代替車両が必要となったため、家族会議の結果、トヨタ製エンジンとデンソー製エアコンが決め手となり、ロータス・エリーゼ購入となったわけです。

樹脂系外装の修理も得意とするフヂエンなら今回の修理は間違いなし。入庫後、早速交換部品等の見積もりを出してもらうと、覚悟はしていましたが驚きました。前後カウルはそれぞれ三桁諭吉円で、総額国産新車が買えます金額。うわさには聞いていましたが、相当な金額です。

金額だけならまだしも、困ったのは納期。国内在庫は無く海外拠点からの取り寄せのため、納期は早くて半年以上とのこと。さて、どうしましょう。半ば、冗談で、

K:「フヂエンでカウル修理しちゃうことは出来ないの?」
F:「出来ますよ。欠損パーツも作れますし、恐らくその方が早いと思います」

と力強い答え。直ぐに前後カウルは壊れたものを修復する方向で修理を進めることが決まりました。

これまで幾度となく原形を留めないまでにクラッシュしたレースカーの樹脂カウルが、広範囲にカウルが欠損しているにもかかわらず、フヂエンで元通りに修復されたり、樹脂パーツがワンオフ作製されたりするのを目の当たりにしていたことから、さらに、

K:「修正するってことは、モディファイも可能なの?」
F:「出来ますよ。フヂエンオリジナルデザインとか。そんな依頼してもらったら、喜んでやっちゃいます」

Fujiiは、自分の手で、自分の好きなクルマを作り上げたいと言う情熱の塊のような人物。過去にもヤマハのバイクレース用エンジンをフロントに積み込んだパイプフレームのレースカーM01を作製し、K4GPに参戦しています。現在は、元童夢の林みのる氏と軽自動車枠に収まるスーパースポーツカーを、エンジン以外全く新たに作製中。所謂イタリアのカロッツェリア、イギリスのバックヤードコーチビルダーのように、クルマを生産できるクルマ屋を目指すFujiiには、自社のスキルアップを兼ねた依頼になると直感されたのでしょうか。

こうして、夢のプロジェクト、Lotus FE Concept M02Tがスタートしました。K&Eにとってはオリジナルのロータス・エリーゼを手に入れる、フヂエンにとってはカロッツェリア的業務第一弾となるプロジェクトです。

注)F:Mitsuru Fijii(フヂイエンヂニアリング代表取締役社長)、K:KEI Tsukamoto、E:Eri Tsukamoto

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