Lotus FE Concept M02T project その5

Lotus FE  Concept M02Tプロジェクトとは
不注意から自損事故を起こし前後カウルが破損したロータス・エリーゼ。修理を始めたのですが、元来のクルマ馬鹿が出て、素敵な仲間に恵まれて、修理&モディファイに...。オリジナルデザインボディーのエリーゼが、構想から2年の歳月を経て誕生しました(フヂイエンヂニアリングとの共同プロジェクト)。

その5 フロントカウルの作製 2

新しいロータス・エリーゼの顔を決めるのが目となるヘッドライトです。この部分の形状によっては、顔付のイメージがガラッと変化するため、大胆かつ慎重な作業が必要です。



目となるヘッドランプにはシビエの外径180mm丸型汎用LEDヘッドランプを使用することとし、当初のラフスケッチのように、ヘッドランプ下にやや大ぶりなウインカーを配置することにしました。これに合わせて最適な形状を決めていきました。


これら2つのランプが収まり、かつ全体のフォルムとのバランスを考えて、Fujiiが大胆にカット。その後、実車にフロントカウルを仮付けして、再度バランスを取りながら両目の大きさと位置が決定されました。


ヘッドランプとウインカーの配置はライトベゼルで決まります。もちろん、これもカスタムメイド。フヂエンに新たに加わったエンジニアTomiが採寸し、CADで図面を描き、3Dプリンターでマスターモデルを作製してくれました。


これを元に若手メカニックのKeitaがFRPでライトベゼルを作製し、フロントカウルに接着されました。


ヘッドライトカバーはアクリルを加工して作製されています。これは、マスターモデルのヘッドライト部分を型取りして、別にこの部分のみのメス型を作り、熱した透明アクリル板を押し当てて整形されました。しかし複雑な曲面で構成されているため、歪や皺ができるのです。この歪や皺は、表裏とも研磨して凹凸を無くすしかありません。これらも全てKeitaにより手作業で進められました。


出来上がったヘッドライトカバーの固定方法は、リベット留めではあまりにクラシカルな上、カウル側の取り付け部の強度確保が難しいため、接着固定することとし、接着代もフロントカウルに取り付けられました。


こうして、フロントカウルの形状が出来上がったのです。フヂエンオリジナルデザインであり、かつK&Eの要望であるネオクラシカルな、愛嬌のある顔が出来上がりました。


つづく

コメント

おかんの頭の頭 さんのコメント…
おめちゃイイヤン!

ライト周りが出来てくると車らしくっていうかより魅力的です
僕もエリーゼ買って同じの作って欲しくなるほどです

早く見たい!!
KEI さんの投稿…
ありがとうございます。
はじめは、マッコウクジラみたいにでかいライト周りの造形がどうなるかと思いましたが、カットされてクリアレンズになると雰囲気が変わります。時間が掛っただけ、満足いく形状にしていただけました。ホント、フヂエンには感謝です!

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