インパネ再生
スポルトのインパネは経年変化で状態不良でした。表面をならしてクリアーを塗れば再生できるかと安易に作業を始めたのですが、パネルがベニア合板製であったため、サンディングで一番表の木目が剥がれてベニヤ目が出てしまいました。そうです、やってしまったのです。
自己嫌悪に落ち入りながら、何とか再生できないか考えましたが、良いアイデアは浮かばず。ちょうどebayにフルヴィアのインパネが出ていたので、取り合えず「ポチッ」と購入。イタリアからの到着を待ちました。
これまでのパネルが、時計の時刻調節ツマミ部分で折れていたので(この部分が一番細い)、先方に、「折れ易いから梱包に気をつけて送って欲しい」と頼んだのに、到着してみれば見事に折れていました。
さらに、このパネルはプラ製でベニヤ製では無かったのです。またまたやってしまいました。
さらに自己嫌悪に落ち入り、それでも送り主にクレームを付けて、イタリア郵便局の保険を引き出す手続きをとりました(先方のイタリア人が手続き一式を手伝ってくれました)。
さて、バラバラのパネル、どうした物か無い知恵を絞ってみることに。プラ製なので接着は可能。でも、接合部の傷をどう隠すか?
パテで整形して塗装をすれば隠せるのですが、その場合は木目はありません。綺麗な木目を復活させるのがそもそもの目的だったので、このバラバラのパネルを型にして無垢板を切り出そうかと考えました。でも、そんなに簡単な作業じゃ有りません。大体、綺麗な円形や楕円形が切り抜けるとは思えないし.....
そんなとき、ネットで見つけたのが、「ツキ板シート」。本物の木を0.3mmの厚さに削ぎ、強度を出すために和紙などを張ったシートです。これなら、表面は本物の木の木目が出る。さらに薄いからハサミやカッターナイフで簡単に加工できるのです。
バラバラのパネルはエポキシボンドとアルミ板で接着。段差はパテで整形しました。今回購入したのは高級家具に良く使われるマホガニーをチョイス。大まかに型取りしてハサミで切り出します。これをゴム系ボンドでパネルに貼付け。メーターの部分などは慎重にカッターナイフで切り抜きました。300番のペーパーで軽くサンディングし、クリアーを吹けば、完成!
まぁまぁの出来具合。でも、やっぱりプラ製はイマイチ。次はベニヤ製を再生してみようかな??
コメント
シリーズ2なのでオリジナルのプラ製でした
で、そのプラを見本にMDFで型をおこして表面はレタリングの嘘木目模様なんです
型おこしで10万ぐらいかかったかな?
やはり満足いく出来ではなかったのです
今回ご紹介いただいたツキ板は使えそうですねぇ、私もトライしてみます
プライで重ねた断面がメーター越しの穴で見えるのが目標ですがホンモクの重ねとは違うのでやっぱ無理ですかね?
次回はベニアの方を再生するので、こちらはプライで重ねた断面が出るはず。始めからこれが付いていたのでシリーズ2はベニアだと思っていましたが...
色つきのトノ粉みたいのを刷り込むと更に質感アップします。ウォールナット(?)のつき板が残っているので差し上げましょうか?
また違った雰囲気に仕上がりますよ!
ウォールナットも気になったのですが、シートをゆくゆくは赤に張り替えようと思っていて、インパネも赤っぽい色の木目にしたいなと、ブビンガと言うツキ板を入手済みです。ベニアの方はこちらで仕上げてみようかと思っています。
まぁ、0.3mmなので気に入らなければまた違うのを張れば良いかと....