サマーバケーション 4日目(ベルギーの結婚式)

これが、今回の旅の本来の目的です。招待状を受け取った時から、いや、Dirkから「プロポーズしてOKだったから結婚するんだ。結婚式には是非来て欲しい」と連絡を受けた時から、ベルギーの結婚式、ヨーロッパの結婚式はどんな風なのかなぁと楽しみしながら、どうしたら良いのか不安もありました。西洋の結婚式なんて、映画やドラマで見るようなものなか? ベルギー特有のしきたりはあるのか? ご祝儀は? 服装は? などなど…

事前の調査と彼らの話では、服装は一般のスーツ、ドレス程度でOK(少なくとも新郎新婦より目立っちゃいけません)。可能ならば着物でと言われましたがコレは丁寧にお断り。ご祝儀と言うものは無く、新婚カップルが欲しがるものをプレゼントしたり、お金を渡すにも簡単に手に出来ないように一工夫したり。結局良く分からないので、あえて日本式で行こうと言うことにしました(結果的に喜んでくれたのでOKかと)。

さて、結婚式は四部構成になっていました。
第一部:10時からBalen市庁舎で結婚式(宣誓、署名)
第二部:Miekeの実家に移動してガーデンパーティー&ランチ
第三部:Diest近郊のレストランに移動して、ウエディングセレモニー
第四部:ディナーパーティー

結婚式を教会で行なう場合が多いものの、このような結婚式がベルギーの標準らしい。で、第四部の終了は翌朝。基本的に誰でもウエルカムだが、第一、二部はどちらかといえば身内向け、第三、四部が日本の披露宴のようなものでした。

少し早めに起床すると、Dirkはソワソワと珍しく緊張しているようで。まぁ、当たり前と言えばそうですが。で、「ネクタイの結び方が分からないから教えて欲しい」と。ベルギーでは職種によってはネクタイを結ぶ必要が無いので、彼の場合、生まれてこのかた数回しかネクタイを着けた事がないそうで。それも誰かに結んでもらっていたから結び方が分からないと言うのです。


第一部
朝方は穏やかだった空は、市庁舎へ行くことから怪しくなり、稲光まで。新郎新婦がこの日のために借り出したミニ・カブリオレで登場したときには大粒の雨が….
日本だと、「雨降って地固まる」とか言うのでしょうが、運転席から降りてきたDirkがMiekeをエスコートするためにトランクから取り出した傘は、何とハート型。辺りは一気に笑いに包まれ、和やかなムードで結婚式が始まりました。市庁舎の2階のホールに、家族、親類、近しい友人が集まっての結婚式、特にベルギーのお爺ちゃん、お婆ちゃんには、日本人の姿が不思議に映ったようですが、「わざわざ日本から来てくれたのかね」と皆が労ってくれました。結婚式自体は、当然フラマン語で行なわれ、内容は良く分かりませんが、二人が宣誓をし、ベストマンとともにサインして終了。すると、集まった人々が順に列を作って祝福のハグとキス。映画やドラマによくあるバージンロードを手を繋いで何というものは無く、市庁舎での式は終了。式が終わって市庁舎を出る時には、雨雲も過ぎ去って、晴れ間がでてきました。


第二部
Miekeの実家に移動すると、裏庭にはテントが備えられ、ケータリングサービスでのガーデンパーティーが始まりました。次々と訪れる親類や近所の知人らは、何がしかプレゼントを持って新郎新婦に歩み寄り、ハグしてキス。記念写真を撮ったり、子供の頃の話をしたり、冗談を言ったり….


この時点で新郎新婦の友人たちは次の会場のセッティングに先回り、そして彼らの自宅をデコレーションしていたようで。ガーデンパーティーは3時間余り続き、美味しく頂いたシャンペン、ワイン、軽食でお腹は一杯に。

もちろんフリッツも

第三部
午後5時からウエディングセレモニー。心配された天気も完全に回復して心地良い夏空(日本人には秋空ですが)の下、会場に集まったのは友人を含め50名ほど。MiekeとDirkがアイデアを絞ったセレモニーが、友人と兄弟によって進められ、涙ぐむ出席者たちも。自分たちで工夫した式は、彼ららしい優しさとユーモアに富んだもので、今までに無い新鮮なセレモニーでした。


第四部
第三部のセレモニー終了後はドリンクと軽食がサービスされ、その間も新郎新婦+ご両親は祝いに駆けつけた親類、友人や同僚と次々と挨拶。Frans、Roel、Katleen, Mikaeraと言った懐かしいラボ仲間もやってきて、同門会のような雰囲気も。


気付けば総勢100名ほどが、レストランに移ってディナーパーティー。私たちはKULeuven関係者の席に着き、知った顔と英語でのやり取りにホッと一息。ディナーは午後9時ぐらいに始まり、料理の量が半端じゃなく、デザートが振舞われたのは真夜中近く。でも、その後がパーティーの本番でした(笑)。
新郎新婦のダンスが始まり、子供からお年寄りまでダンス、ダンス、ダンス。私たちを含めて踊れない連中は、喋ったり、ビールを飲んだり。そんな中、午前1時を回ると、帰る人の姿もチラホラ。でも、パーティーはこのまま朝まで続くそうで….


疲れ果てて、帰宅したのは午前3時。暗闇でよく分かりませんが、家の外には風船が括り付けられていたり、紙テープが散りばめられていたり、窓ガラスに何だか手形が着いていたり…(翌朝ハッキリ確認することに)。
聞けば式が終わったのは午前5時過ぎだったとか。いやはや、本当にご苦労様でした

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