2009 vacation 6日目

ジェノバからチンクエ・テッレへの観光船は9月以降は運休と教えられ、午後にトリノへ向かうことを考えて、今日はジェノバ市内観光にしました。ホテルは新市街外れにあり、旧市街までは地下鉄で行けるとの事。ホテルに戻ってくるまでクルマを預かってもらい、出発。


国際港のジェノバだけに、治安を少し心配していたのですが、まったくそんな雰囲気は無い。でも、そこはヨーロッパ。最寄の地下鉄駅に行くと、自販機が壊れていました。こうなるとタバッキで購入するしかないのですが、ATMのタバッキが見つかりません。しょうがないので次の駅まで歩きました(笑)。次の駅では、無事、自販機は生きており、往復2名分4枚購入。ところが、10ユーロ紙幣を受け付けない。新品のお札を入れても戻ってくるので、キャンセル。ふと見ると向かいにも同じような少し旧型の自販機が。試すと、こちらはOK。でも、落とし穴が....

お釣りが出てきません。やられた〜?
暫く待つと、お釣りの代わりに表面に5.20ユーロ印字された一枚のチケット様のものが。

まぁ、兎に角、地下鉄に乗って旧市街へ。フェッラーリ広場駅で降り際に駅員に「どこでお金がもらえるの?」と聞くと、英語を話す駅員を呼びに言ってくれて、ATMのオフィスで現金と引き換えてもらえることが分かりました。実際に現金を貰うまでには、窓口の係員が休憩中?で、さらにオフィスで結構待たされたのですが....(ヨーロッパでは良くあること)

フェッラーリ広場

ジェノバ旧市街は、細い路地が入り組んでおり、港町と言うこともあって、外国人の姿も多く、なかなかの賑わい。旧市街の一部を歩き回っただけで十分疲れて、ギブアップ。ランチを取って、早めにトリノに向かうことにしました。

コロンブスの生家前で

ジェノバからトリノまではアウトストラーダで約170kmあまり。ミスコースなどありましたが、順調にトリノ郊外までやって来て、料金所で支払い。それまでVISAカードで払えていたので、迷わずカード支払いのブースへ。でも、ここでハプニングが....

払えない。何度カードを入れなおしてもダメ。そのうち、係員がインターフォンで何か言い出し、良く分からないので、「VISAカードで支払いたいけど払えない」と叫ぶと、下のようなチケットが出て来てゲートが開きました。

なんだこりゃ?
良く分からないので、次の均一区間の料金ブースで係員に見せたら、ココじゃ受け付けないよと。弱ったなぁ....
そうだ、トリノに行けばネイティブに頼んで何とかなるだろう(と希望的に思い込んで先を急ぎました)。

トリノでは、フルヴィア仲間(ネット上での)のValことヴァレリオが自宅に泊めてくれるということで、ホームステイをすることにしたのです。でも、当然?面識無いし、お互いの素性も良く分からないし、ホントに大丈夫なのでしょうか?
そんなEの心配は、着いてみれば吹き飛ぶことに。

トリノ郊外コレーニョのブニーノ邸(ヴァレリオの苗字)は4階建ての、ヨーロッパでは良く見かける集合住宅。でもちょっと違うのは、この建物全部が彼らの家らしいこと。1階を父母が営む会社の事務所、2階を貸し部屋、3階が自分たちの家、4階にあたる屋根裏部屋を多目的・ゲストルームとしたもの。60平米はあろうかと言う屋根裏部屋にはキッチン、バス・トイレが備わっており、なるほど、これならヴァレリオが言う「ホテルよりマシだから」の意味が良く分かりました。父親のミケーレから、「自分の家と思ってくつろいで」と。わざわざドリンクやパンなどの軽食、エスプレッソマシーンまで用意してありました。見ず知らずの日本人に、ランチスタ、フルヴィスタと言う共通項だけで、ここまでもてなしていただけるなんて、涙が出そうになりました(もちろん、別れ際には泣きましたが....)。

屋根裏部屋はこの通り(これで半面、逆サイドにバス・トイレとキッチンが)

一息つくとヴァレリオが、「我が家の旧車たちを見る?」と。「もちろん」と即答。
裏庭のガレージには、綺麗にレストアされたスポルト1.6が。ヴァレリオはオールドべスパのファンでもあり、彼の愛車も。また叔父さんから譲り受けレストアしたと言う古いバイクが。どれも極上のコンディション。


「もう一台はココに入らないから」と徒歩で数分のマンション下地下ガレージには、これまたグッドコンディションなクーペ(シリーズ3)が。ミケーレ曰く、「この辺りはセキュリティーが一番心配。だからこうやってガレージ保管しなければならないのさ」と。

ここ数年、イタリアでは50から70年代のクルマやバイクに、中高年は懐かしさを持って、若者は斬新さと物珍しさを持って、非常に関心が集まっており、特に小型で維持しやすく乗りやすいフルヴィアなどに人気が集中しているとのこと。相場が上がるにつれて、盗難などの問題も増加しているとか。

ランチア談義や日本に関する話に花を咲かせている間に、気付けば夕食の時間。ヴァレリオ曰く、「普通のイタリア家庭の夕食」を彼の彼女も交えて、美味しく、楽しく頂きました。


ブニーノ一家のもてなしに感謝しつつ就寝。

Genova --- Torino

コメント

KEI さんの投稿…
なんじゃこりゃのチケット、不払い証明書で、14日以内に、所定の場所へ支払わないと犯罪になるらしい。ヴァレリオに調べてもらったら、ネットでも支払えることが判明し、彼に現金を渡して払ってもらいました。メデタシメデタシ....

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