2009 vacation 7日目

夏休みは既に折り返し地点に来てしまった.....

トリノに滞在する目的の1つは、イタリア随一と言われる国立自動車博物館を見学することでした。朝、大学へ向かうヴァレリオのクルマに同乗して、ポー川沿いの博物館に送ってもらうと、そこには大勢の学生の姿が。よく見れば博物館の左隣は大学でした。


入り口を探して進むと、資材搬入路から博物館内部が伺えましたが、何だか閑散としています。まだ、開館まで暫くあるからかなと思い、右隣の建物へ入ってみると、こちらは劇場でした。入り口が分からないので、先ほどの資材搬入路から覗き込んで、作業しているヒトを見つけ、聞いてみると、「今日はやっていないよ」と。Eと顔を見合わせて一瞬絶句。折角ココまで来たのに、ヴァレリオたちは何も言っていなかったのに。


さらに聞いてみると、「9月はこの通りずっと閉館」とのこと。何台か残された展示車両にはシートが掛けられ、ヒッソリと佇んでいました。



落ち込んでいても始まらないので、気を取り直してリンゴットへ。ご存知、フィアットの旧工場跡地は、建物もそのままに改装され、ショッピングモールやホテルになっているそうで。私は屋上のテストコースを見たくて、Eはショッピングが出来るとあって、ココも目的の1つに挙げていたのです。


いやぁ、広い。博物館見学が無くなったので、時間も十分有るし、ショッピング(ウィンドウ)を堪能? 向かいのEATALYという物産館でイタリア各地の食材の中からランチをとりつつ、お土産もゲット。

屋上へクルマを移動させた螺旋通路にて

結局、屋上に上がるにはホテルに泊まるか特別展示会を見るついでに屋上に上がるしか無いらしく、屋上サーキットは見れませんでした。


夕方に、ヴァレリオが迎えに来てくれて、事の経緯を説明。トリノっ子ですら博物館が閉館していることを知らず、「信じられない」と一言。落胆を知ってか、ここでヴァレリオから提案が。「サッカー好き? 今晩、トリノFCの試合が有るけど、興味があれば見に行く?」と。

タバッカイでチケットゲット!

これでも?ユニオンサッカーの画面にかぶりつき(分かるヒトしか分からない)、少年サッカーに始まり、大学時代も一応サッカー部に席をおいていた、自称蹴球人としては、本場のカルチョを見られる機会にテンション上がりっぱなしです。

近年イタリアでは、フーリガン対策の一環として、観戦チケットの購入にはIDやパスポートの提示が必要で、本人名入り指定席のチケットを指定のタバッカイで購入する必要があるそうで。トリノ市内には数件、チケットを扱うタバッカイがあり、クルマを飛ばして向かいました。イタリアにおけるカルチョは、日本のJリーグの比ではなく、チケットを求める列に並び、漸く購入。

午後9時開始のため、8時半にはスタジアムへ行かねばなりません。そうと決まれば、急いで帰宅して、ティジアナ(お母さん)が作ったブルスケッタとフォカッチャで慌てて腹ごしらえ。ヴァレリオとクラウディオの兄弟とともにスタジアムへ向かいました。それまで比較的大人しい運転をしていたヴァレリオは、熱狂的なトリノFCサポーターなため、本場イタリアンな運転に変身。抜け道を100km/h以上で駆け抜け、あっと言う間にスタジアムへ。


この試合、セリエBとは言え15000万人近い観客が入り、応援の歌や掛け声がこだまして、まさにTVのワンシーンです。興奮のうちにあっと言う間に90分は過ぎていきました。残念ながらトリノFCのキャプテンがシミュレーションと判断されて一発退場。その影響もあり負けてしまいました。


久々に味わった心地良い興奮と疲労感に包まれて、今夜も就寝。

Lingotto, EATALY, Torino FC

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