論文

私の場合、論文(もちろん英語)を1報書くのに、数ヶ月は必要です(笑)。まず、骨子を日本語で考えて、大まかな肉付けまでします。で、背景となる論文をPubMedで引っぱって、片っ端から読む。これだけで最低1週間。へたすると2週間は掛かります(特に入手困難な文献は時間が掛かる)。

次にドラフトを英語と日本語を交えながら書きます。このとき日本語でドラフトを作りすぎると、英訳が困難になって結局上手く書けなかったりするので、面倒くさくても英語でできるだけ考えるようにしています(でも、ほとんど日本語だったりする)。

そのあと英語を肉付けして、その合間に図表を作って、やっとドラフト完成。で、これからがホントに大変なところだったりします。英文のネイティブチェックを受けて、大部分の表現を修正し、投稿原稿が完成します。でも、ネイティブチェッカーが完璧に論文の内容を理解しているわけは無く、半ば機械的に文法の間違いを修正するため、出来上がってみると変な文章になっていたりします。私のような者にとって、信頼できるネイティブチェッカーはある意味財産です。

とにかく何とか投稿原稿を作り上げ、学術雑誌に投稿。ここで、レフリーからコメントがつきます。普通はクレームがつきます(笑)。うまく行けば表現を変更したり、引用文献で切り抜けれますが、ダメな場合は追加実験だったり投稿先変更だったり....

このやり取りをしているとあっという間に半年、一年過ぎることもしばしば。
まぁ、企業の人間はあんまり投稿できないので、それだけ掛かっても投稿できればラッキーかも。

ところが、こちらの人間は違います。今日もボスが学会でイタリアへ飛び立つ前にちゃっちゃと論文のドラフトを打ち上げて、プリントアウトして、「じゃ、目を通しておくように」って...

で、読んでみると、このデータって先日出たデータじゃないですか。ってことは、数日でドラフトが出来上がっているってこと。そりゃ、教授だからそんなモノなのでしょうけど、ハンデあり過ぎ〜(始めから勝負になっていないのですけどね)。

頑張ってこの週末でちゃんと読んで、アイデア作っておかないと....

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